公立小中学校が中心で、図工や美術の作品を淵野辺公園の芝生広場や公園部分を会場にして大規模な屋外展示(別に女子美術大学の美術館内展示もある)を行うものです。美術の教科書にも載っていたりして、歴史も古い。
勤務先は県立学校だから招待校として参加してきた経緯があり、前期(中学生に相当)美術部の合同制作を展示しています。
さて、その作品ですが前期生で検討してもらい、今年のモチーフはQRコードとなりました。
屋外なので、大きなQRコードを出現させ、それを読み込むと動画が見られる、というのが基本構想としてスタート。
1カ月前には文化祭もあって、文化祭が終わってからの本格的な制作となりますが、放課後がなんだかんだで16時30分くらいからしか本格的に活動できない上、前期生は週3日間のみ、18時には完全下校という制約のもとで作らねばなりません。
人を動かして見通しを立てながら制作していくのはなかなかに難しい。
材料や工程を考えてQRコードはベニヤ板三六判2枚を正方形に並べたパネルに大きく下書きをし、厚さ20ミリのスタイロフォームをカットしたキューブを並べて凹凸を作って立体化してみよう、という事になりました。動画については、QRコードの立体作品が街の模型みたいになるので、動画はその中で展開するコマドリアニメーションを、と。
搬入直前は中3が宿泊行事、中2が職業体験と納期短縮の嵐で、各担当がギリギリまで仕事して、搬入当日の朝にはキャプションデータをオンラインで提出してもらい出力、搬入終了後の夜に動画データをオンラインでもらい、深夜にアップロードを終えるという綱渡りっぷり。
今年は搬入日が大雨の日で、運営サイドは大変な苦労をされていました。それに乗っかる形で展示させていただいているので感謝する他ありませんが、雨の中一人で巨大なパネル展示をするのも大変でした。単管パイプを打ち込んだり、クランプをとめたり、ビス打ちしたり…。明けて初日、所用で会場には行けていませんが、動画のアクセス数がコンスタントに増えていたので、無事にご覧いただけているはず。
会期は2019年10月26日(土)~28日(月)の3日間。
この立体作品「QRコー都」を屋外で見られるのはこの期間だけ。
立体にしたQRコードがきちんと読み込めるのか、校内で試してみた時には毎回必ず認識できた、というわけではないものの、角度やおさめ方を微妙に調整してやると読み込むことに成功。搬入設置後に現地で試してみたところ、予想以上に強めに影が落ちてしまい、読み込むことができませんでした(それも見越してキャプションにはもとになったQRコードを印刷した)。立体化したQRコードを認識させるのは条件的に難しい。
右側が共同制作作品「QRコー都」 左側は弥栄中学校の学年共同制作(授業):これもまた面白くて興味深いのです |
展示後は立体の方は解体してしまうと思いますが、動画の方は見られるようにしておこうと思うので(立体のメイキングもタイムラプスで入れてある)、ご覧いただけますと幸いです。せっかくなのでリンクアドレスではなく、QRコードの画像を載せておきます。
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動画リンクのQRコード |
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